育毛成分

グリチルリチン酸ジカリウムの育毛効果【女性用育毛剤の成分を解説】

グリチルリチン酸ジカリウムは、グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸K2、グリチノンK2とも呼ばれるグリチルリチン酸の成分の一つで、甘草から抽出される誘導体です。

甘草は2012年の薬用植物にも選ばれている代表的な薬用植物で、咳や喉の痛みを瞬時に和らげる効果があります。

古代ギリシャやエジプトでも、咳や声の変調やぜんそくなど気管支系の治療には頻繁に甘草が使われてきたとも言われています。
薬草として、長い歴史と評価のある植物です。

その名前が示すように強い甘みがあるのも特徴です。
この甘みのもととなるのがグリチルリチンで水に溶けやすい誘導体です。

医薬品としては慢性肝炎、抗アレルギー薬、風邪薬などに使われ、それ以外では化粧品、石鹸、シャンプー、育毛剤などにも広く使われています。
抗炎症作用や抗アレルギー作用があるので、特にニキビ薬にも用いられています。

漢方としては、甘草を単独で用いた甘草湯があります。
漢方薬では珍しい単味の処方です。口内炎や喉の炎症を抑える効果があります。

グリチルリチン酸ジカリウムの主な育毛効果

グリチルリチン酸ジカリウムは抗アレルギー薬、風邪薬などに広く用いられていましたが、抗炎症作用はニキビ薬などにも活用されるようになりました。
赤ニキビのように炎症を伴うニキビの症状にもっとも効果があるとされています。

ニキビの原因の一つである皮脂の分泌に良い効果があります。
特に皮脂分泌の多い頭皮としての注目が集まりはじめました。それが、育毛剤などへの活用です。

育毛剤やヘアケア用品としては、その殺菌効果が高いことも注目です。
頭皮の雑菌を抑制し、殺菌効果もあるので頭皮を清潔な状態に保つことができます。

頭皮は皮脂分泌がお顔のTゾーン、Uゾーン、背中など並んで多い部位です。
そのため皮脂の分泌が増えた頭皮を清潔に保てるグリチルリチン酸ジカリウムは大変有効性があるとされています。

頭皮の炎症を抑える

グリチルリチン酸ジカリウムの抗炎症作用を活用して頭皮の炎症を抑えて頭皮環境を改善します。

頭皮の皮脂が過剰分泌され、皮脂が詰まると炎症やニキビの原因となります。
また間違えたシャンプーの方法により皮脂分泌を招いたり、皮膚に合わないシャンプーでアレルギーや肌荒れを起こすことあります。

このような症状を緩和するのがグリチルリチン酸ジカリウムです。

グリチルリチン酸には、抗炎症作用や抗アレルギー作用があるので、シャンプーなどはもちろん、頭皮に直接塗る育毛剤などにも配合されるようになります。
炎症を防ぎ、頭皮の状態を整えるのにとても効果的です。

フケや痒みを抑える

グリチルリチン酸ジカリウムは頭皮の雑菌の繁殖を防ぐので、フケや痒みを抑えるのにも効果があります。

脂性タイプのフケ症の方は、その原因となる皮脂の過剰分泌で起こる菌の増殖を抑えるのにも効果があります。
脂漏性皮膚炎などを引き起こしやすいので、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムは大変有効です。

乾燥タイプのフケ症の方は、皮脂の不足で頭皮が十分バリアされていない状態に陥りやすいです。
そのため細菌やシャンプー剤などの影響を受けやすく、乾燥性湿疹などが起こりやすいです。

このような症状の方は、強い痒みを感じ、頭皮を掻いてしまいます。
炎症を起こしたり、皮膚の摩擦で角質がはがれ落ちて頭皮のフケが出やすくなります。

このような症状に有効なのがグリチルリチン酸ジカリウムの殺菌作用です。頭皮の菌の繁殖を防ぎます。

フケや痒みの原因となる菌の繁殖を防ぎ、皮脂が毛穴詰まりで炎症を防ぐことにも有効です。
グリチルリチン酸ジカリウムはヘアケアには大変活用されています。

頭皮のバリアを強化

グリチルリチン酸には、インターロイキン-12という細胞性免疫能を活発にするマクロファージが作るサイトカインを活性化させる働きがあります。
感染症にも効果があり、NK細胞を活性化させます。

その効果を活用して進行癌の免疫療法などとても現在注目が集まっています。
抗アレルギー作用で頭皮のバリアを強化し外部からの刺激を受けにくい強い頭皮をつくります。

グリチルリチン酸ジカリウムの副作用

グリチルリチン酸ジカリウムは1日の摂取量は40mgまでとされています。
40mgを超えると、偽アルドステロン症という症状を伴う危険性があります。

グリチルリチンや甘草などの薬剤にはAME症候群(Apparent Mineralocorticoid Excess)という常染色体劣性遺伝病を誘発する可能性があるとされています。
この症状は低レニン性低アルドステロン症高血圧、低カリウム血症の特徴です。生理量のコルチゾールがミネラルコルチコイド受容体(MR)に結合することで発症します。

しかし化粧品や育毛剤、ニキビ薬などで経口摂取しないもの、摂取量が低いものの場合はほとんど危険性はないと考えられています。
クリームや美容液など粘膜に使用されることがない化粧品のうち、洗い流さないものについては配合上限が0.5%までとされています。

市販されている商品は、平均的に0.1%以下で配合されている商品が多いので、ほぼ安全であると考えても良いでしょう。

このようにグリチルリチン酸ジカリウムは薄毛や抜け毛にとっては、大きなリスクのある頭皮のニキビや炎症を抑え、頭皮の環境を整えます。

グリチルリチン酸ジカリウムによって頭皮環境を整えることに有効です。髪の自然なサイクルには健康な頭皮環境はとても大切な要素です。
グリチルリチン酸ジカリウムが配合された育毛剤やシャンプーの種類は多いですので積極的に活用したいですね。